【きょうの朝ドラおむすび】気の毒過ぎる委託会社の栄養士・柿沼。大鶴義丹チョイ登場で気になる“大鶴の恩返し”
第21週「米田家の呪い」#103
【朝ドラのツボ!】
結(橋本環奈)は、聖人(北村有起哉)に永吉(松平健)が大学進学用のお金を何に使ったのかを話し始める。結は米田家の呪いのせいだったというが、聖人にはその意味がわからない。
一方、永吉は佳代(宮崎美子)が結に真相を話したとは知らず、翔也(佐野勇斗)が永吉の気をそらすために相手をする。
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【本日のモヤっと】
気の毒過ぎる管理栄養士・柿沼
※※以下、ネタバレあります※※
引っ張りに引っ張った、永吉が聖人の大学進学用に貯めていたお金を何に使ったか、という話。わざわざモノクロ映像にしてまで再現するような内容でした。どうせそんなことだろうな、という想像を1ミリも超えないところが、「おむすび」クオリティというか…。
「お願いやで。お金を貸してくりゃ…」。久々のドラマ出演で張り切る小松原役の大鶴義丹。「半年後に必ず返すんで」と言われた永吉(松平健)の表情があまりにも時代劇過ぎて、迫真の演技も印象が薄くなったのは残念。“鶴の恩返し”というくらいなのに、恩を返さない“大鶴”、いけませんねえ。
これにて一件落着。40年間の父子の確執も、結が間に入ればあっという間に解決しました。さすがです。
そんなこんなで、休みを合わせて太陽の塔を見に行くことになるわけですが、半休をとって現地合流するはずの結が、妊娠悪阻の患者・千佳(笠間優里)に呼び出され、半休を返上することになりました。
「こないだ結ちゃんが言うてくれたやん。家族の縁はそう簡単に切れへんって。それで食べたいもの思いついてん。…ママの作ったお味噌汁。あれやったら食べられるかも」
結は、「それどんなお味噌汁やった? 味、覚えとう?」と食いつきます。そして場面がかわり、米田家ご一行様が今まさに出掛けようという時に、結からの電話が掛かってきました。
「翔也ごめん。行けんくなった。患者さんのために今うちができることをしたいんよ。やけんごめん」
そう言って電話を切った結でしたが、例によって、委託会社の管理栄養士・柿沼(しまずい香奈)に、「麩、ゆり根、小松菜 甘めの味噌汁」と書いたメモを見せてお味噌汁の再現を依頼。お気の毒なのは丸投げされた柿沼です。結も自分がやらないのなら、半休返上することないのでは…? 明日はきっとまた「結ちゃんのおかげ」を聞かされることでしょう。
(桧山珠美/TVコラムニスト)