白都真理 緊縛ヌードを披露
もっとも、予想外のハプニングも。撮影時、撮影現場には偶然、庭師が入っていたのだが、荒木は棟梁からコッソリと荒縄を入手。「言うことを聞かないタイプだから縛っちゃえ。ワガママな女は縛るに限る」と、「縛るぞ」と白都に声をかけた。思わぬ展開に白都は思わず、「えっ、誰を?」と驚いたが、着物の上から痛いほど緊縛されて「ああ、これで普通の世界に戻れない」と思ったともいう。
90年代前半はヘアヌード写真集全盛期。50冊以上の写真集を手掛けて自ら「仕掛け人」と豪語する高須基仁らがタレントにアプローチ、出版をプロデュースした。
「女優といわれる人にはすべて声をかけた」という高須。もちろん、二つ返事で「ハイ」という人はおらず、最初は一様に「ノー」と言われたという。だが、写真集を“主演作品”と位置付けてカメラマンには超一流を起用。明確なコンセプトを立ててふさわしいロケ現場を選ぶなど高いクオリティーを追求。正攻法で大物女優たちを次々と口説き落とした。そして、そんな百戦錬磨の高須が撮影現場で、唯一、本気で興奮したのが白都だったという。