痛風発症リスク20倍以上 ビールより怖い遺伝子変異
「ところが、尿酸排泄輸送体ABCG2の変異遺伝子を持っている人は29.2%と、肥満やヘビードリンカーよりも高かった。痛風の発症リスクを高める生活習慣として指摘されてきた肥満、飲酒よりも、遺伝子の方が影響力が上だったのです」
尿酸排泄輸送体ABCG2の変異により、尿酸排泄機能が4分の1だけ低下してしまっている人が一番多い。
ABCG2の変異で排泄機能が4分の1だけ低下するのは、ウイスキーを1週間に1.7リットル飲むこと、あるいは身長170センチの男性が5・7キロ太ることと同程度の影響を、尿酸値を上昇させる方向に与える。
まずは遺伝子の型を調べることだ。外注で行われるので、「ABCG2遺伝子多型解析を受けたい」と希望すればどの病院でも可能。1万5000円。もし、自分が痛風を起こしやすい遺伝子を持っているなら、より一層の生活習慣改善が必要だ。