脚本家・内館牧子さん(67) 心臓弁膜症
それまでは、予防注射も中学生以来したことがないくらい健康だったんです。中学・高校と水泳部で体を鍛え、社会人になってからはテニスとヨット。脚本家になってからは週2回のジム通いを欠かさず、倒れる3年前からはベンチプレスまでやっていました。
■あの状態から3カ月で回復したのは“奇跡”と驚かれた
ただ、倒れる半年前に少し動悸がすることがあって、都内の病院で健診を受けたんです。その時は「心臓の弁が多少悪いですが、すぐにどうこうなることはないので2~3年様子を見ましょう」と言われたばかりでした。
術後、長い意識不明から覚めて、自分は心臓手術を受けて岩手医大に入院しているんだと知ったのは、病室に流れていたテレビのワイドショーでした。「朝青龍とバトル中の内館さんが岩手で倒れ……」って司会者が説明していました(笑い)。
2週間も意識不明だと、体の筋肉という筋肉が全部落ちるんですね。全身がピクリとも動かない。あの状態から3カ月で回復したのは奇跡だと、医師の友人たちが驚いていました。