【慢性血栓塞性肺高血圧症】東邦大学医療センター大橋病院・循環器内科(東京都目黒区)

公開日: 更新日:

「2時間くらいの治療ですが動脈の狭窄部分はいくつもあるので1回の治療では終わりません。だいたい2、3日おいてもう一度治療する患者さんが多いので、入院期間は1週間~10日くらいになります」

 多い人だと7、8回治療(入院4回)する患者もいるが、1人当たりの平均治療回数は3、4回(入院2回)という。主な合併症は、肺動脈を傷つける肺出血。池田医師は過去150~200件(30~40人)の治療で、軽い血タンが出たケースが20件あったが、もちろん死亡例はない。

「最後まで治療を終えると、患者さんの9割は肺動脈圧が25㎜Hg以下になります。その後は、外来で抗凝固薬の内服を続ける治療になります」

<データ>
東邦大学医学部の付属病院。
◆スタッフ数=常勤医師22人
◆年間初診患者数(2016年度)=1123人
◆BPAの年間実施数(同)=延べ50件(10人前後)

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