専門医が解説 白内障手術で知っておくべきポイント

公開日: 更新日:

 この「遠く」「近く」を医者が説明する場合、「遠く」であれば多くは目元から4メートル以上、「近く」は40センチ以下を指す。ところが患者のイメージする「見える距離」はそれと違うことが往々にしてある。

 100メートル先が見えるイメージで「遠くを見えるように」と伝え手術を受けると、術後「見えない」となる。「近く」にピントを合わせると、本は読めても楽譜の音符は読みづらい。

「認識のズレは手術後の不満足につながりかねない。すべてはかなえられませんが、手術前に『どう見えるようになりたいか』『この見え方は困る』ということを、具体的に医者に伝えるべきです」

 ただし、乱視があったりすると、ピントが正しく合っていてもメガネがないと見えづらい。また、標準的でない目の形による「計算誤差(眼内レンズ度数の計算誤差)」があったりすると、希望とは違う見え方になる。

「乱視矯正の眼内レンズもありますが、全員に適応ではない。計算誤差に関しては現在の医療技術では完全には回避できません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    パワハラ騒動で楽天退団 安楽智大の去就どうなる? 兄貴分・田中将大の自由契約で話題沸騰中

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    田中将大獲得に及び腰なのは《復活うんぬん以前の問題》…“外野”がフォローするほど現場との温度差浮き彫り

  1. 6

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 7

    巨人が“大山資金”で怒濤の上積み…FA石川柊太争奪戦で5球団「3年6億円」横一線の均衡破る

  3. 8

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  4. 9

    フジテレビ『ザ・ノンフィクション』で注目された50代男性の裏話と結婚できる中高年の境界線 

  5. 10

    石破政権を直撃!岩屋毅外相につきまとう「100万円」疑惑…米国発カジノ汚職で再燃