冬の快眠は体温管理がカギ “3つのNG”を作業療法士が解説
■朝の暖房は起床1時間前に
(1)風呂↓就寝までは1時間以上空ける
一般的に「体を温かくして寝るのが良い」とされている。体が温まると血流が良くなり、放熱されやすくなることで深部体温が急激に下がるからだ。
「しかし、入浴で上昇した深部体温が下がり始めるのは、風呂から上がって1時間後くらいのタイミングになります。それなのに、体が温かいうちに寝た方がいいと思い込み、風呂上がり直後にベッドに入る人も多い。これでは、深部体温は上がったままなので寝付けませんし、熟睡もできません。風呂と就寝までは1時間以上は空けるようにしてください」
冬はしっかり体を温めようとして入浴剤を使う人も多い。たしかに入浴剤は体温を上げやすくするが、それだけ体温は下がりにくくなる。いつまでもポカポカしているから深部体温もなかなか下がらない。風呂と就寝までの間隔をより長く空ける必要がある。
(2)厚着して寝てはいけない
寒くて寝付けないからと、パジャマの上にフリースを重ね着したり、体から放出される湿気を熱に変える「吸湿発熱」機能がある下着をつけて就寝する人も少なくない。しかし、人工的にずっと体が温められた状態が続くと、深部体温もずっと上がったままになり、深い睡眠が得られない。