便が出ないことも…雪道での“尻もち後遺症”を甘く見ない

公開日: 更新日:

「慢性硬膜下血腫とは頭部への衝撃で頭蓋骨の下にある、脳を包む硬膜と脳がぶつかりあうことで血管が切れ、その隙間(硬膜下腔)に血がたまって血腫ができる病気です。時間が経ってから物忘れや筋力の低下が表れます。患者の半数は60歳以上ですが、40代、50代でも発症する。血液サラサラの薬を飲んでいる人は発症リスクが高くなります」

 この病気が恐ろしいのは打撲から1~3カ月後に発症し、記憶にない程度の軽い頭部打撃でもキッカケになること。「よくつまずく」「体が傾いて歩く」「スリッパがすぐに脱げる」などの症状から発覚することが多い。

「最初は頭が重い感じがして、やがて強い頭痛が表れるようになります。血腫ができた場所によってはマヒやしびれが起きます。なかには物忘れが激しくなり、精神的に錯乱、高齢者のなかには認知症症状を起こすこともあります」(福永医師)

 こうした後遺症に悩まされないためにはどうしたらいいのか?

「尻もちをついても痛みがしばらく続くようなら病院で検査を受けることです。一番まずいのがマッサージなどで様子を見ているうちに病気が進行してしまうこと。とくに体が弱ってくる中高年は尻もちくらいで病院なんて大げさなと思いがちですが、以前ほど体は丈夫ではありません。『病院の検査で無事を確認する』という気持ちが大切です」(水井院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”