梅毒<2>見落とされがち 正確な診断には正直な告白が不可欠

公開日: 更新日:

 近年、患者が急増中の「梅毒」(昨年は6700人以上)。しかし、1960年代後半から患者数が減少を続けていたことから、「昔の病気」と思い込んでいる人が多い。それに若い医師は診療経験がほとんどないので、受診しても見落とされやすい。

 症状は感染から4週間前後で表れるが、体内に抗体ができるのは6週間後ぐらいなので検査をしても陽性にならないことがある。症状は極めて多彩で「偽装の達人」といわれる。どんな症状に注意するべきなのか。性感染症専門施設「プライベートケアクリニック東京」(新宿区)の尾上泰彦院長が言う。

「見逃してはいけない初期症状(早期第1期)は、性器や肛門周辺の病原体が侵入した部分の『しこり(初期硬結)』や『潰瘍(硬性下疳=げかん)』です。加えて、股間のリンパ節が腫れることがあります。しかし、多くが痛みなどの自覚症状がないので気づきにくいのです」

 性感染症を疑うポイントは、「いつ」「どこで」「誰と」「何をしたのか」。受診時に医師にきちんと伝えないと見落とされる可能性がある。尾上院長は過去に、こんなケースがあったという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」