著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

「飲みやすい」と感じる漢方はその時の症状に合致している

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 漢方には特有の「味」があります。漢方は、もともとは生薬を煎じて(煮立たせて)成分を抽出した湯剤(液剤)で処方されることが多くみられました。今でも煎じ薬として処方されるケースもありますが、現在では「エキス剤」が主流になっています。生薬を煎じて得られたエキスを固形にしたものです。

 エキス剤は主に顆粒剤ですが、細粒、錠剤、カプセル剤などもあります。「錠剤だったら漢方独特の“味”を感じず飲みやすいのに……」と思う方もいるかもしれませんが、錠剤は製造できるメーカーや処方が限られているため、すべて錠剤にするというわけにはいかないのです。

 そのため、味に関してはガマンするか、ごまかすといった方法で対応するしかありません。一般的には、ココアやチョコレートなど、やや苦味があって甘いものに混ぜると子供でも飲みやすくなるといわれています。

 中には「マヨネーズに混ぜるとよい」という方もいらっしゃいますが、少数意見ですのでオススメできるか否かはわかりません。

 味は好みですから、害のない程度に取ってもらうのはよいと思います。ただ、大人は甘いものばかり取るわけにもいきませんので、どうしても味が気になって飲めない場合には、オブラートに包む方法しかないかもしれません。

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