「推定」による信頼区間は実際の減少の幅が示され実用的
信頼区間は実際の減少の幅が示されるため、危険率に比べてより実用的な面があります。喫煙率の減少は少なく見積もって8%、大きく見積もれば13%というように読めるわけです。少なく見積もっても8%減少ということなら、標本調査の結果とはいえ、減ると判断したほうがよさそうです。
医学論文の世界では、有意水準5%の「検定」から95%信頼区間を重視する「推定」を用いた記載に変わりつつあります。危険率は効果の大きさを示していないが、信頼区間は実際の効果を見積もることができるという点で、やはり後者が優れているという判断なのでしょう。