人がいなければマスクは外してOK 熱中症は柔軟な自己管理で予防する
道を歩いていても、周囲に人がいなくなったら外してもいい。口元が蒸し暑くなってきたら、人気のいないスペースにいって、マスクを外すのも大いにアリだ。
「もちろん、マスクを外すだけが熱中症予防ではありませんから、冷たい水分を取るとか、マスクをしたままでもエアコンのきいたところに行って、冷たい風を浴びるとか、そういったことは積極的にやったほうがいいです。マスクをしたまま涼しいところで休憩するのも、立派な熱中症の予防策です」
30分歩かなければならないとしたら、初乗り料金分だけでもタクシーに乗るとか、途中の喫茶店に入って涼むなどの対処法も前もって考えておく。水分補給には、自販機でペットボトルを買うよりも、水筒を持ち歩くのがお勧めだ。
「ペットボトルの水はすぐにぬるくなってしまいますから、それよりは水筒の水に氷も入れて持ち歩くのがいい。冷たいまま維持できる持ち歩き方をするというのがポイントです」
飲み物は水が一番いいが、ジュースやカルピスには糖分を取る効果があるし、コーラなどの炭酸飲料も、糖分を取るだけでなく、胃腸の動きをよくして食欲増進効果があるという意味では、身体を元気に保つ効果がある。コーヒーやビールは利尿作用があるので熱中症対策にはマイナスだが、ストレス解消のために適量飲む分には構わない、と三宅医師は話す。