コロナ感染拡大の主流は空気感染ではないのか 学会で講演が
新型コロナウイルス感染症の日本での累計感染者数が先月末、10万人を突破した。日本国内で最初の患者が報告された1月15日から9カ月半で大台に乗ったことになる。
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は感染リスクが高まる場面として5つを明示(①飲酒を伴う懇親会など②大人数や長時間におよぶ飲酒③マスクなしでの会話④寮やトイレなど狭い空間での共同生活⑤休憩室や喫煙所など居場所の切り替わり)し、感染拡大防止に躍起だ。それに応え国民も努力を続けているが、感染拡大が収まらない、その原因は感染経路の認識に問題があるのではないか?
これまで新型コロナの主な感染経路は飛沫による接触感染とされてきた。だからこそ、話をしながら飲食する場所は、ウイルスを含んだ飛沫に汚染された食べ物や飲み物を口にする可能性があり危険とされ、その意味で①~④が危険とされるのは当然だ。しかし、空間を共有するだけに思える、⑤を感染の高まる場所としたのはなぜか。空気中に漂う飛沫を吸い込み感染する可能性が想像以上に高いということではないのか?
■換気とマスクが重要