性の健康は生きる健康。人生を存分に楽しめなくなることも
先日、noteで公開している自分の性交痛の体験記録を久しぶりに読み返してみました。
若い頃の私は、「なりたい自分」になるために計画を立て、一つ一つ実行していく一方で、大きな壁となっていたのが性交時の痛みでした。産婦人科医の早乙女智子先生は「性の健康は『生きる健康』」とよく言いますが、まさにその通り。健康を害しているから、人生を計画通りに生きられないのです。
20代は異性との出会いが多いですよね。でも、性交痛が壁になり、自分から離れていくこともありました。中には手を離さずにいてくれた人もいて、そのひとりと結婚したわけですが、次はどうやって妊娠するかが大きな課題でした。
私の場合、性行為はなんとかできる。でも、その後に出産できるのか不安が押し寄せる。妊娠したくて頑張ったのに、妊娠したら出産の痛みに耐えられるだろうか。無痛分娩や帝王切開で乗り越えられるだろうか。結局、妊娠には至らなかったものの、不安な気持ちで何年も過ごしました。
そして、いつの間にか心の健康まで害してしまい、でもそれをはっきりと自覚せず、暗いトンネルの中を這うように生きてきたような気がします。