うつ病になると世界が違って見えるって本当でしょうか?
その結果、抑うつ症状が2週間続いている人は、遠方視力が軽い困難に陥っている割合が20・8%、近方視力で軽い困難に陥っている割合が17・3%、そして深刻な困難は14・4%だったと報告しています。また、日常生活に深刻な障害が出ている割合は16・7%あったそうです。つまり、うつ症状のある人は遠くも近くも見るのが難しいケースが多いということです。
これらはうつ病によって視力障害が生じたケースですが、患者さんの中にはもともとうつ病の素因があり、視力の低下によってそれが表面化して眼科を受診する場合もあります。眼科医はそれに気づく必要があります。 いずれにせよ、うつ病を患った人は「世界が違って見える」のは事実のようです。描いた絵によってその人の心の様子を推定する“テスト”がありますが、それはこうしたこととも関係しているのかもしれません。