補聴器の調整には数値の客観的評価と「専属トレーナー」が必須
来店された当初は「補聴器のことはまったく信用していない」「田中さんのところでダメだったらもう補聴器あきらめる」と言われて、重責を感じながら調整をしました。
それからは補聴器に慣れるまで毎日のようにやりとりをして、週1回の来店時には数値を測定し、「うるさいという感想があるけれども、数値としては上がっているから、もう少しがんばりましょう」というような話をしたり、また理解を深めていただくために補聴器の論文を紹介したりして、出てきた疑問や課題をひとつずつクリアしていきました。
最終的には、「補聴器はなくてはならないものになった。娘と車でドライブに出掛けたときに今までなら会話ができないとあきらめていたのに、普通に会話ができて驚いた」と、最初の疑心暗鬼な態度とはうって変わって穏やかな笑顔で話していただけるようになりました。