腰(下)脊柱菅狭窄症でNGな6つのしぐさと対処法 整形外科医が教える
「脊柱管狭窄症では、立ったり歩いたりしただけで痛みやしびれが出てしまいます。このとき患者さんは、神経を圧迫したり、引っ張ったりして、自分自身を傷めつけているのです。この神経をいじめることをやめなければ、いくら保存療法やセルフケアに前向きに取り組んでも、根本的な改善は難しいでしょう。つまり、脊柱管狭窄症を治すには、24時間どんなときでも、できるだけ痛みやしびれを出さない生活を送ることが重要なのです」
生活の中で多少の痛みやしびれがあっても、「我慢」や「頑張り」をしてしまう人が多いが、それは脊柱管狭窄症ではNG。症状が出ているときは、神経へダメージを与えていると思って、その姿勢や動作を変えることが大切になる。
■起床時の起き上がり方
寝ている姿勢から不用意に起き上がると、痛みやしびれが出てしまう。次の要領で起き上がるように心がけよう。
①まず横向きになり、膝と股関節を深く折り曲げて、体をコンパクトにまとめる。②肩、胸、腰をひとかたまりにして、体を曲げないように腕の力で上半身を起こす。このとき腹筋に力を入れて、背骨を真っすぐに保つ。③この姿勢で、腕の力で上半身をゆっくりと起こしていく。