病名が重すぎて…看取り士会代表・柴田久美子さん語るがんとの闘い
「このまま死んでしまったら、在宅での尊厳死の火が消える」
そう思って、同じ年に「看取り士会」を発足しました。がんを抱えながら24時間365日、在宅で介護が必要な人に自分を必要とされる日々がスタートしました。娘はあきれていましたけれど、それが私のやりたいことだったので、結果として今、元気です(笑い)。
私のがんを知った人たちから「これがいいのでは?」という健康情報をたくさんいただいたので、試してよかったものを現在も続けています。
今の体に取った方がいい食材、取らない方がいい食材を調べてくれる機械があって、3週間に1度ぐらい通っています。毎回変わるので面白いですよ。たまに大好きなものがNGになったときはつらいですけどね。
人生は、自分の使命を果たす道を歩くことだと思っています。私の場合は看取り士の存在を広く知ってもらうこと。そう思って、19年に映画「みとりし」を製作して公開したら、すぐにコロナ禍になってしまって負債だけが残りました。笑っちゃうくらいの大借金(笑い)。ただいま返済中です。 (聞き手=松永詠美子)