大腸がん、小児の鼠径ヘルニア、包茎…新たな分野にチャレンジ
同じ病気であっても、患者さんによって症例のバリエーションはさまざまです。手術は入院を伴うもの一択ではなく、日帰りが可能なケースもあり、それによって得られるメリットがあることを、国、医療関係者、一般の方全てに伝えていきたいと考えています。
具体的にやっていこうと予定しているのは次の内容です。まずは、大学病院などほかの医療機関とも連携を増やす。次に、日帰り手術が適用となる代表例が鼠径ヘルニアや虫垂炎なのですが、これらで来院した患者さんに対し初期の段階で、日帰りか、あるいは日帰りが難しい入院タイプかを見極める。
たとえば、心肺機能が悪く手術後の全身管理が手厚く必要な症例では、鼠径ヘルニア・虫垂炎といえども日帰りは難しい。早い段階で、日帰り可能な患者は日帰り手術を積極的に行っている医療機関へ、そうでない患者は重症例にも治療を施している医療機関へと紹介していくことが、結果的にスムーズな医療へとつながるはずです。
最近では、新たな分野へとチャレンジしている日帰り手術も少なくありません。そのひとつが、大腸がんです。