【細菌性食中毒】カンピロバクターは少ない菌量でもヒトに感染する
一般的には抗生物質は処方されず、対症療法のみで治療が行われます。脱水に対する経口補水液や点滴、吐き気止めや解熱剤などがよく用いられます。重症化している場合などは抗生物質が処方されるケースもありますが、その場合は、マクロライド系と呼ばれるタイプの抗生物質が第一選択として処方されます。
カンピロバクター食中毒の予防は、食肉を十分に加熱調理(中心部を75度以上で1分間以上加熱)することが重要です。意識して、未加熱または加熱不十分な鶏肉料理の摂取を避けるのも効果的です。また、食肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行い、食肉を取り扱った後は十分に手を洗ってから他の食品を取り扱うこと、食肉に触れた調理器具は使用後に洗浄、殺菌を行うことも大切です。