コロナ感染者が再び増加中「サッカーW杯」をどう乗り切るか
岩室医師が最近訪れた中学校では、窓は開けていたものの、教室に3台の扇風機が設置されているにもかかわらず稼働させていなかった。これではエアロゾル対策にならない。観戦するなら寒くても空気の流れをつくっている、換気がしっかりした店にした方がいい。
オミクロン株の流行以降、あまり注目されなくなったのが飛沫がかかった食べ物。しかし、感染したくなければ注意することだ。
動物実験により、感染リスクは数千から数万のウイルスを取り込んだ時に高くなる。空気中を漂うエアロゾルで感染するなら、ウイルスの塊である飛沫のかかった食べ物がより警戒すべき存在であるのは当然だ。
「みんなの飛沫がかかる大皿料理は手にしない、回し飲みしない、は基本中の基本です。誰もが手づかみするいわゆる乾き物にも注意したいものです。料理を作る人は不織布マスクが必須です」
新型コロナは感染での症状もさることながら、後遺症も気になる。その実態はまだまだはっきりしないが、感染しなければ心配することもない。受験や帰省などで絶対に感染したくない人は、今年のサッカーW杯は自宅で静かに観戦し、君子危うきに近寄らず、でいることだ。