国立感染研が公表 「インフルエンザ」「RSウイルス」「梅毒」昨年末の感染状況
定点当たりの報告数で見ると富山(4.21人)、神奈川(2.79人)、岩手(2.56人)、青森(2.27人)、大阪(2.21人)が目立った。
「インフルエンザが東に多く、西に少ないのは新型コロナとインフルエンザの感染経路が同じだから当然です。第8波の新型コロナは東日本で始まり、西日本に広がっています。それと同じ傾向だと思います」
そもそも、昨年、一昨年とほぼゼロだったインフルエンザ報告数が今回増えているのは、医療機関が検査を積極的に行うようになったからだとの見方がある。新型コロナとの同時流行の懸念が広がり、厚労省が同時検査キットを承認するなどインフルエンザを積極的にあぶり出そうと検査を奨励したというのである。これまでは新型コロナとインフルエンザの検査については、2度検査することの感染リスクに加え、保険点数を請求しても片方しか認められないケースもあったという。それが今年は認められ、手間暇かけずに収入増になる。インフルエンザ流行の背景にはそうした医療機関の事情もあるのではないか、との推測も成り立つという。
「こうした疑いを晴らすためにも、政府機関は単にインフルエンザの新規報告数だけでなく、インフルエンザ検査数も併せて発表することが必要だと考えます」