梅毒が疑われる場合の対処法 日本一の性感染症治療医が教える

公開日: 更新日:

 梅毒は治療すれば治る病気だ。にもかかわらず2011年以降は基本的に右肩上がりだ(2019~2020年は一時減少)。2012年には年間1000人以下だった新規感染者数が、2022年は1万3000人に達する勢いだった。原因は梅毒は自覚症状に乏しくて見つけにくいからだけではない。検査でも医師の前でパンツを脱ぐ必要があると勝手に妄想し、その恥ずかしさから検査を避けているうちに周囲にうつしてしまった可能性が高い。どうすればいいのか?

 性感染症専門医で「プライベートケアクリニック東京」(東京・新宿区)の尾上泰彦院長が言う。

「昔と違っていまは梅毒は治療すれば治る病気です。早期の梅毒なら2021年1月に発売された梅毒治療の新薬『ステルイズ』を臀部などに注射すれば治療は終わり。長く通院して服薬治療を受ける必要もありません」

 この薬の登場により途中で治療を中断する患者が劇的に減ることも期待されている。ちなみに、この薬の副作用として、アナフィラキシーショックが警戒されているが、2021年1月の認可して以来、アナフィラキシーの報告はゼロだという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動