まれだが侮れない「精液アレルギー」 初体験での発症が多い

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【Q】20代男性です。性的な話が得意ではなく、その方面の話題に強い友人からいろいろと教えてもらっています。先日、その友人と話していて、女性には「精液アレルギー」という病気があると聞きました。精液によりアレルギー反応を起こしてしまうとのことですが本当でしょうか? もしそんな女性がいたら子供を持つことができない気がしますが、大丈夫なのでしょうか?

【A】世界でも100例ほどしか報告されていない、非常にまれな病気ですが存在します。よく「精子アレルギー」とか「精液アレルギー」とか言われますが、「精漿(せいしょう)アレルギー」という方が正確かもしれません。前立腺からの分泌液と精嚢(せいのう)からの分泌液が混ざったものを精漿と言い、これに精子が入り込んだものが精液です。「精液アレルギー」というのは実は、精子ではなく、精漿に含まれるタンパク質に対するアレルギー反応だといわれているからです。

 その症状も大事な部分にかゆみが出るものから、じんましん、顔・喉・気道・消化管などが腫れる血管性浮腫、ぜんそく、アナフィラキシーのような全身症状が出る場合もあるようです。精液に触れてから数分~1時間程度で発症し、24時間以内で症状が治まるのが典型例だとされていますが、中には数日から数週間続く例もあるそうです。日本では、第2子を出産後、初めての性交で発症した29歳女性の例など複数報告されています。

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