永田宏
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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【聴力検査】「ヘッドホン難聴」を甘く見てはいけない…若者に増加中

公開日: 更新日:

 聴力検査を知らない人はいないでしょう。防音が施された個室に入ってヘッドホンを装着し、それぞれ左右から音が聞こえたらボタンを押すという、例の簡単な検査です。

 出てくる音は、低音域(1000ヘルツ)と高音域(4000ヘルツ)の2音のみです。普通の会話は500~1000ヘルツ、楽器の高音は4000ヘルツ程度(ピアノの最高音は4186ヘルツ)。音の強さは低音域が30デシベル、高音域が40デシベル。ささやき声、ひそひそ声のレベルです。

 ですから、この2音が聞き取れれば、ほとんど支障なく日常生活が送れるはずです。しかし、左右いずれかが聞き取れないと「G2」(要精密検査)という判定になりますから、そのときは耳鼻科に行ったほうがいいでしょう。

 騒音作業の職場に就職ないし配置換えの際には250、500、1000、2000、4000、8000ヘルツの6音による検査が義務付けられています。騒音作業には国のガイドラインが設けられています。だいたい地下鉄の車内以上の騒音に、常にさらされるような仕事が対象になります。

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