著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【肺がん検診】発見は1万人に3人…低線量肺がんCT検査の希望者が増えている

公開日: 更新日:

 肺がん検診の対象者は50歳以上、毎年1回受けることが推奨されています。内容は胸部レントゲン撮影なので、職場健診を受けている人は、別途受診する必要はありません。

 ただし、受診前に問診票を渡されます。痰に血が混じるなどの自覚症状がある人はレントゲンを撮らずに、そのまま精密検査となります。また、喫煙指数が600以上の人には、自覚症状がなくても喀痰検査が追加されます。

 喫煙指数とは「1日の喫煙本数×喫煙年数」のことです。いま50歳の人で、20歳から毎日20本のペースで吸い続けてきたとすると「20本×30年=600」となり、喀痰検査の対象者になります。

 喀痰検査とは、痰を顕微鏡で観察する検査です。肺がんがあると、痰の中にがん細胞が混じって出てくることがあるので、肺がんのスクリーニングに欠かせません。

 胸部レントゲン写真は正面から撮影しますが、心臓、背骨、肋骨などの影になって、肺がんが見落とされることがあります。そのため角度を変えて(真横からが多い)2枚以上撮影するのが好ましいとされています。ただし、職場健診でそうしているところはほとんどありません。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ