著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

【クロストリジオイデス・ディフィシル感染症】抗菌薬で腸内細菌が殺菌されることで発症

公開日: 更新日:

 抗菌薬を服用した際、副作用として下痢や軟便を伴うことがあります。「抗菌薬関連下痢症」と呼ばれるもので、その原因菌の代表とされるのがディフィシル菌です。抗菌薬の投与によって腸内細菌が殺菌されると、多くの抗菌薬に対し耐性を持つディフィシル菌が増殖してしまうのです。

 ディフィシル菌は、健常成人の5~10%、新生児の15~70%に無症候性保菌がみられ、環境中(土壌、水、家庭のペット)にもよくみられます。保菌者に抗菌薬が投与され、腸内の常在細菌叢(そう)が乱れることで発症する内因性発症と、施設内で発症患者から直接または医療従事者を介して伝播(でんぱ)し発症する外因性発症が知られています。

 内因性のクロストリジオイデス・ディフィシル感染症は、すべての抗菌薬が原因となりうるほか、抗がん剤や制酸剤の服用、免疫抑制状態もリスクとなります。最近はキノロン系抗菌薬の乱用によっても起こっているとの報告もあります。

 臨床症状は多彩です。軽度の下痢症から偽膜性腸炎、腸閉塞、さらには、重症化して中毒性巨大結腸症、消化管穿孔(せんこう)などを起こし、ショックや死に至るケースもあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  4. 4

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  5. 5

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  1. 6

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 9

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  5. 10

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり