健康診断を受けていても人間ドックを受けるべきたった1つの理由
「健診では視力検査はあっても、緑内障を調べる眼底、眼圧検査は行われません。一方、一般的な人間ドックでは検査項目に含まれています」(秋松さん=以下同)
緑内障は視野が欠けていく病気で、視力は落ちるわけではないので、視力検査では見つけられない。なお、中年以降で増える目の病気、白内障は手術で視力を取り戻せるが、緑内障は失った視力を取り戻せない。
「生活習慣病やがんは30代くらいから増えてきます。そのあたりから人間ドックを検討するといいでしょう。特に喫煙者、肥満、家系に糖尿病、高血圧、脂質異常症といった生活習慣病患者あるいはがん患者がいる方は、より積極的に検討した方がいい」
■オプションで追加したい項目
年代や条件でリスクが高い病気が異なる。それを調べる検査項目が含まれているかを確認し、なければオプションで追加する手もある。一例を挙げると、50代以上の男性でPSA。早期の前立腺がんも発見できる腫瘍マーカーだ。
女性では30~40代でも乳がんリスクと無縁ではない。自治体の乳がん検診は「40歳以上の女性、マンモグラフィーを2年に1度」となっているが、若いうちはマンモグラフィーだけでは見落とされる可能性がある。マンモグラフィーと超音波の両方を受けるとベター。