乳がんで左乳房全摘を経験した女優の小栗香織さん…手術を勧められても「即答はできませんでした」

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手術1年後に胸の再建

 今も経過観察中で、年に1回検査を受けています。毎年5月に受けるのですが、毎回ドキドキします。この病気は10年間何もなければ一応の“卒業”と言われます。現在手術から8年目なので、あと2年で一段落。何もないことを祈るばかりです。

 じつは昨年、健康診断で「肺の精密検査を受けてください」という結果が来てドキッとしたんですけれど、調べたら再建した胸の具合で何か写ってしまっただけで、何でもありませんでした。

 胸の再建は、全摘手術の1年後に行いました。手術と同時に行う同時再建術にするかどうかは悩んだ点です。でも、摘出手術だけでも気が重いのに、さらにプラスの手術を同時に受け入れることは難しかった。

 術後は補正下着などをいろいろ試しました。その結果、やはり不便だったので、再建手術を受けました。よほどのことがなければ10年間は入れ替えしなくてもいいと言われています。

 うれしかったのは、子供が励ましてくれたり、手伝ってくれたりしたこと。その頃は「ボクは医者になる」と言ってくれていました。今は高校に入って文系に進んでいますけど(笑)。

 病気を経て、自分が悩んだことや苦しかったことを、多くの人にお話しできる機会があればいいなと思い、「ピンクリボン」のアドバイザーや心理カウンセラーの資格を取得しました。乳がんという病気についてだけではなく、夫との向き合い方、育児、生活の仕方といったことでの悩みも多いんですよね。コロナ禍も落ち着いてきたので、講演などの機会があればいいなと思っています。

 一番伝えたいのは「検査に行ってね」ということ。しこりがなくても、自分は大丈夫だと思っても、定期的な検査が大事。知り合いに子宮がんのステージ1で全摘して抗がん剤もしたけれど、告知から1年半で亡くなった人がいます。彼女も自分ががんになるなんてまるで考えていなかった。がん家系でなくても十分に可能性はあります。

 お医者さんに言わせると、ストレスが一番よくないそうです。がんに限らないと思いますが、ストレスが10年たまると病気を発症するそうです。思えば、私もストレスが積もり積もってちょうど10年目のことでした。日々のストレスはあってもそれをためない生活を心がけています。

(聞き手=松永詠美子)

▽小栗香織(おぐり・かおり) 1988年に「豊島園」イメージガールとしてデビューし、17歳で人気深夜番組「11PM」のカバーガールを務める。CM、映画、ドラマなど幅広く活躍し、現在は新人タレントや女優の写真集の出版プロデュースも手掛ける。自身の写真集「35th Anniversary写真集チャーミング 1988-2004」(小学館)が発売中。

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