動けなくなってインスタで助けを…ボディービルダーの渡辺和也さんギランバレー症候群を語る
「急に立てなくなり、手も動かずスマホを打つのもやっとです。病院に行こうにも何科に行けばいいかもわかりません。誰か教えてくれませんか?」
すると、いつも通っている整体の先生から「たぶんギランバレー症候群だから、すぐに救急車かタクシーを呼んで病院へ行ってほしい」と返信が来たのです。急いでタクシーに乗り、近場の病院に飛び込みました。
問診で「過去1週間ぐらいに食中毒の症状はありましたか?」と聞かれ、「はい」と答えると、次は膝の腱反射を検査されました。膝のところを木づちなどで軽くたたくと、正常なら脚がピョコンと上がるものなのですが、無反応でした。「確実にギランバレー症候群です。今すぐ入院してください」と言われました。
「え? 痛くも苦しくもなく、ただ動けないだけなのに入院?」と思いましたが、大学病院を紹介され、そのまま入院です。この病気は重症化すると呼吸筋に影響して呼吸困難になる可能性があるのです。さらに医師からは30%の確率で後遺症が残ると言われました。人によっては車イス生活、一生しびれが続くこともあるとか……。それを聞いたとき、初めて事の重大さを知りました。