「ホスピタリティー」が回復に欠かせないのはなぜか
また、患者さんによる夜間の卑猥な言動や、スタッフの体を触るなどのセクシュアルハラスメントも発生します。これは認知症が重症な患者さんでは見られず、ごく軽症の方に起こります。このため、迅速に患者さんにセクハラの中止をお願いします。そして、セクハラせずに一日も早く回復して、自宅退院を目指す協力を約束してもらいます。それでもセクハラが収まらない時はご家族に現状をお話しして、セクハラをやめないと治療や介護が継続できずに退院や退所になることを説明し、一緒に解決します。
行為が長引くと増悪しますので、迅速な毅然とした対応が必要です。中には、早く自宅退院したいために意図的にセクハラを続ける患者さんもおられます。このため、ご家族の協力が必須になります。
こうしたホスピタリティーあふれる私たちの人間回復の医療介護が、地域住民の皆さんに信頼されること自体が地域貢献になると信じています。