著者のコラム一覧
田中里佳順天堂医院足の疾患センター長

2002年東海大学医学部卒業、04年同大学形成外科入局、06年米国ニューヨーク大学形成外科学教室留学、12年順天堂大学医学部形成外科学講座准教授、医局長を経て現職を務める。

わが子の「靴」を選ぶ…注意すべきポイントは?

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 とりわけ1歳半~3歳の時期に、「歩くのを嫌がる」「外出先で頻繁に抱っこをせがむ」「転ぶ」ようであれば、靴が足に合っていないサインかもしれません。靴がフィットしているか把握するためにも、3歳までは3カ月ごと、6歳までは4カ月ごと、7歳以降は半年ごとのこまめな点検を心がけてください。

 足病の予防には、靴の履き方も重要です。マジックテープタイプのスニーカーであれば、①ベルトを外して履き口を大きく開き足を入れる。②かかとを地面に軽くトントンと打ち付けたら、ベロを引き上げて足をしっかりと収める。③足の甲の両側を中央に寄せ集めたら、ベルトを引っ張って強く留める。

 靴紐タイプでは、靴を脱ぐ際にあらかじめ紐を緩くほどいておき、①かかとを踏まないよう履き口とベロを大きく開いて足を入れる。②かかとを地面にトントンと打ち付ける。③つま先側から紐を引っ張り、足首は緩まないようしっかりと締め付ける。

 忙しい日々の生活の中でつい、お子さんに対して「早く履きなさい!」と口にしてしまう場面は少なくありません。小児期の靴の正しい着脱動作は生涯にわたる習慣になり、将来的な足病予防につながります。“きちんと履く”ことをサポートしてあげましょう。

【連載】日本版「足病医」が足のトラブル解決

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