(3)「痔の手術をしないとがんになる」と言われて…

公開日: 更新日:

「自分が人間として大切に扱われていないと。検査技師や医師はマニュアル通りに動いているようで、患者ではなくパソコンばかり見ていました」(佐藤さん)

 そうした違和感を持ちつつ、手術の前日を迎え、入院中の下着などを持参して病院へ。

 しかし、マニュアル診療がアダになったのか、病院の手違いが発覚して手術は延期となった。

「この時、この病院に任せていいのかと目が覚め、医療に詳しい知人に相談しました」(佐藤さん)

 その人の紹介でセカンドオピニオンで大学病院の肛門外科を受診することに。検査後に担当医は次のように診断した。

「痔は浅いところにあるので、すぐに手術はしなくていいでしょう。がんのリスクはゼロではないが、現状ではその可能性は極めて低いでしょう」

 昔と違っていまはインターネットで医療情報や病院の評判を検索できる。情報過多になるのもよくないが、迷ったら徹底的に調べるか、医療に詳しい人に相談した方がいい。

 佐藤さんはセカンドオピニオンで当初の手術方針から経過観察へと治療方針がガラリと変わった。そして恐れていたがんの不安も霧散するのであった。

(医療ジャーナリスト・大家俊夫)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係