昔はこうじゃなかったのに!親をつい怒ってしまう…どうすればいい?
喧嘩を好んでする人はまずいない。それが親子ならなおさらだ。そもそも子が学生のうちは喧嘩というより「怒られる」方が多かったはず。働くようになり、自分も子を持つようになると「親のありがたさ」を痛感しつつ、対等の喧嘩ができるようになるものだ。
ところが、その立場は親の高齢化と共に次第に変化していく。そして介護の2文字を意識するようになる頃には、親の言動に戸惑うことが増えてくる。ちょっとした物忘れなど仕方ないのに、繰り返すようになると「昔はもっとしっかりしていたのに、どうしたんだよ!」的な感情が湧きたち、怒った経験を持つ人は多いのではないだろうか。
正直な話、あれはとても後味が悪い。反論されるならまだしも、悲しい顔をして押し黙ってしまわれると、自己嫌悪にさいなまれてしまう。もう怒るのはやめようと思っても、同じようなことが繰り返されるとまた怒ってしまい、さらに自己嫌悪。
こんな経験、筆者は何度もある。逆に妻の親に対してここまで感情が高ぶったことはない。周囲の同世代に聞いても同じようで、自分の親だからこそ感じる特別な思いがあるからだろう。