昔はこうじゃなかったのに!親をつい怒ってしまう…どうすればいい?
たとえば、介護予防のため通所リハビリに通うこと。要介護認定を受けること。自分で買い物に行ったり、食事を作ることが難しいので宅食サービスを利用すること。自宅での暮らしが難しくなり、施設への入居を考えること。親の介護度が進んでいく過程で、こちらがよかれと思って提案したことは、ことごとく拒否された。
親は「自分はまだ大丈夫」との矜持もあったのだろうが、子供からすれば「危険な意地」であり、同じような問題が繰り返されるたびにいら立ちが募り、つい怒ってしまう。結果、精神的に落ち込み真面目な人ほど介護うつになってしまう。
とはいえ、感情を抑え続けるのは難しい。怒ってしまうのは仕方ないと気持ちを入れ替え、その場限りにする。次に会った時に同じ話になっても根気よく、わかりやすく話をすることを心掛けたい。それを続けていくことで方向性が見いだせることがある。
参考までに、筆者は親の通所リハビリを提案して実現させるまで幾度となく喧嘩になり落ち込んだが、一日体験までこぎつけたところ「あら、意外といいじゃない」と納得してもらうことができた。解決のきっかけは意外なところにあるものだ。決して悲観的にならないよう、気を付けたい。