著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

昔はこうじゃなかったのに!親をつい怒ってしまう…どうすればいい?

公開日: 更新日:

 たとえば、介護予防のため通所リハビリに通うこと。要介護認定を受けること。自分で買い物に行ったり、食事を作ることが難しいので宅食サービスを利用すること。自宅での暮らしが難しくなり、施設への入居を考えること。親の介護度が進んでいく過程で、こちらがよかれと思って提案したことは、ことごとく拒否された。

 親は「自分はまだ大丈夫」との矜持もあったのだろうが、子供からすれば「危険な意地」であり、同じような問題が繰り返されるたびにいら立ちが募り、つい怒ってしまう。結果、精神的に落ち込み真面目な人ほど介護うつになってしまう。

 とはいえ、感情を抑え続けるのは難しい。怒ってしまうのは仕方ないと気持ちを入れ替え、その場限りにする。次に会った時に同じ話になっても根気よく、わかりやすく話をすることを心掛けたい。それを続けていくことで方向性が見いだせることがある。

 参考までに、筆者は親の通所リハビリを提案して実現させるまで幾度となく喧嘩になり落ち込んだが、一日体験までこぎつけたところ「あら、意外といいじゃない」と納得してもらうことができた。解決のきっかけは意外なところにあるものだ。決して悲観的にならないよう、気を付けたい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  3. 3

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  4. 4

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  5. 5

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  1. 6

    森友文書の一部欠落で財務省が回答…公表された概要リストに「安倍昭恵」の名前

  2. 7

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 8

    早実初等部を凌駕する慶応幼稚舎の人脈網…パワーカップルを惹きつけるもう一つの理由

  4. 9

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  5. 10

    迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ