よくある介護の悩み(1)夜眠れずに昼夜逆転…どうすればいい?
当院の消灯時間は夜9時となっていますが、遅い方でも夜11時には眠って朝5時ごろに目覚め、7時くらいから活動するといったパターンで毎日過ごされています。家族が「昼夜逆転の生活リズムで困っている」と訴えて当院に来られた方でも、昼間は寝かさないようにしっかり起こし、日中に体を動かすことを続けることで、昼夜逆転が改善しない方は見られません。
中には、脳の障害や投薬の影響で夜に眠れなくなっている患者さんがいらっしゃるケースもありますので、その際は、原因薬剤を中止したり、抗てんかん薬や睡眠薬での治療が必要になります。しかし、それ以外の多くの場合、昼間は起こして体を動かす生活を続ければ、通常の生活リズムを取り戻すことができます。
このように睡眠と覚醒のリズムを整えるだけで、介護されている家族は「だいぶ楽になった」と口にされます。