「死んだ」と思って18時間…川合俊一さんポリープ手術で壮絶体験
さらに恐怖に追い打ちをかけたのは指につけたパルスオキシメーターの警告音。呼吸しないと血中酸素濃度が下がってピーピー鳴るのです。看護師さんには、「ずっと自発呼吸をしていなかったため、脳が呼吸をすることを忘れているから、しばらくは常に呼吸を意識してください」と言われました。呼吸なんて自然にするもので、意識してするものじゃないでしょう? でも、ちょっと考え事をしていると呼吸することを忘れちゃう自分がいました。
数時間で元に戻る人もいれば、何十時間かかる人もいると聞いて、また怖くなりました。だって、寝ている間に呼吸が止まったら死んじゃうじゃないですか。おかげさまで死にませんでしたが、3日間ぐらいは声出し禁止でしたし、脳のやる気も戻ってこないままでした。
それでも、数日後にはバレーボール教室の予定があって、前日に打ち合わせと会食に参加しなければなりませんでした。その席でお酒を勧められても、「そんな気分じゃないんです」と事情を話してお断りしていました。でも、「何言ってるの、飲んじゃえばいいじゃん」と励まされて、最後には「そうですか?」と折れて飲んだら、すっかり元気になったのです(笑)。あの時ばかりは、お酒が飲めてよかったと思いました。