エネルギーを作る「ミトコンドリア」を維持するには何をすればいいのか
「ミトコンドリアはエネルギー物質を作る工場です。工場が正常に機能するには、まずはそれに見合った需要が必要です。つまり前提としてミトコンドリアを元気にするにはATPをしっかり消費することが大切です」
体内でエネルギーを多く消費するのは脳と心臓だ。しっかり動かしたい。
「年をとると消費エネルギーが減少します。その原因は肉体的な衰えもありますが、体を動かそうとする意欲が減るからです。例えば日常生活がワンパターンになる中高年も少なくありません。それは考えることをやめ、脳のエネルギー消費が高まらないということです。当然、ミトコンドリアも多くのエネルギーを生産しようとせず、生産能力を十分発揮できません。いつも同じ服、食べ物、行動はやめて、常にチャレンジ精神を持ち脳を刺激するよう努めましょう。これはミトコンドリアの力を引き出す第一歩になります」
心臓を動かすことは筋肉運動をすること。継続的に運動をして、日頃の仕事や家事に励み体をこまめに動かすことが大切だ。実際、ジョギングやサイクリングのような有酸素運動はミトコンドリアの数や質を向上させることがわかっている。筋肉トレーニングで筋肉を鍛えることはエネルギー生産の効率化につながる。