視力が悪くなる? 痩せる2型糖尿病薬の使用で気をつけたい目の障害
強力な薬剤は、網膜症が安定している患者でも悪化に関連する可能性がある。
「もうひとつの目の障害は『前部虚血性視神経症(AION)』です。これは視神経への血流が途絶し、視神経が障害される病気です。特に『非動脈炎性虚血性視神経症』(NAION)は高齢者や動脈硬化の進んだ人に見られます」
糖尿病では血管の老化が進んでいることが多く、血糖や血圧の急変で視神経の障害も起こりやすい。
「治療開始直後に『片目の視界の一部が欠けた』『朝起きたら見えづらい』などの症状が出た場合、虚血性視神経症の可能性があり、早期の眼科受診が必要です」
その一方で、GLP-1受容体作動薬は、メトホルミンより緑内障発症リスクが低下するという報告もある。必ずしも新しいタイプの2型糖尿病治療薬が目に悪いとする報告だけではないのだ。
■眼科検査を受けることが大切
GLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1受容体作動薬を使っている人はどのようなことに気をつけたらいいのか?