(1)5~6月は患者が急増…主な訴えは頭痛、全身倦怠感、気持ちの落ち込み
「この一連の流れは人間なら誰にでも起きるもの。ですが、自律神経が弱い人はこのときにさまざまな症状が出ることがあります。私が診る中で圧倒的に多い症状は頭痛。専門用語でいうと片頭痛と呼ばれるものです。次に多いのが全身の倦怠感。症状が強く出ると、布団から出られないという方もいらっしゃいます。3番目に多いのは気持ちの不安定や落ち込みの症状です」
そのほかの症状としては次のようなものがある。めまい・吐き気・肩こりや首のこり・関節の痛み・手足のしびれ・動悸が起きる・目のかゆみや鼻水、気管支ぜんそくなどのアレルギー症状・血圧が上下する、などだ。気象病が出やすいのは天気の変動が激しい5月のGWごろから6月、そして7月の梅雨が明けるまで。また、台風シーズンとなる秋にも患者数が増える。
「5~6月は、多いときだと月に100人ぐらいの新規患者さんが当クリニックの気象病・天気病外来を受診されます」
梅雨の時期になると体調が思わしくない、と感じる人は気象病を疑ってみてもいいのかもしれない。