「上野ステーションホステル オリエンタル2」ブロワー熱波弾の乱れ撃ちに「参りました」
頭部専用氷掛け水で頭シャキーン!
水風呂前のアルミバケツには、頭部専用氷掛け水が入っていた。水温2度。超冷水を手桶で頭にザバーッとかけると、頭シャキーン! ガー、キモチイイーッ。汗を流してから、チラーで14度の備長炭入り水風呂に漬かった途端、体がふっわふわに。たまらん。
13~22時は毎時00分にギャラクシーロウリュを開催。熱波防御スタイルのスタッフによるアナウンスで、サ室に出陣。もう上段に座る度胸はなく、中段で十分っス。
スタッフの軽妙な口上後、ラドルなみなみのオレンジアロマ水を丁寧にストーンにザバーッ。柑橘系の甘い香りが部屋中に広がったところで、1人10回ずつ大ウチワで熱波を受けると、15人のうち3人が脱落した。
2セット目もラドル1杯。スタッフから体を前かがみにするように促され、背中にビシビシ熱波が突き刺さった。1回、2回、3回……。締めて8回の攻撃に腰痛持ちの58歳は「おお」と悦楽の声を漏らしてしまった。
3セット目の生き残りは4人。「おや、熱さが足りないようですね」と口にしたスタッフはアロマ水をすべてストーンにザバーッ。室温が一気に上がると、ダイソンの掃除機みたいな長いブロワーで熱波弾の乱れ撃ちを始めた。無慈悲な熱波はマジでヤバイ。全員白旗。「参りました」と水風呂へダッシュしたが、全身汗まみれで、あぁ~、楽しかった!
浴場内の椅子に脱力状態で座り、ファンの風に癒やされる。電車の音を聞きながら優雅にととのった。館内着を着て、休憩室の自販機で缶ハイボール220円を購入。一気にあおると、このまま眠りたくなった。
「毎週金曜はプロ熱波師による『オリ2フライデー熱波』が、毎週日曜は女性熱波師による『上野サンデー熱波』が好評です」と気さくなサウナ統括の大島俊明さん。再訪必至のカプセルホテル&スパだった。
(イラスト・文=太田由紀)
■「上野ステーションホステル オリエンタル2」
(住)東京都台東区上野6-9-7
(℡)03-3839-2444
(営)24時間営業
定休日・年中無休