大事なペットが突然体調を崩して…緊急受診は症状次第では時間調整が必要

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ワクチンは打っています」「抗体検査で大丈夫でした」などの答え方では、電話口のスタッフや内容を伝え聞いた獣医師が判断を誤る恐れがあります。

 ですから、獣医師への電話では、なるべく正確に症状やワクチン接種の有無などを伝えた上で、受診時間の調整については理解していただきたいと思います。

 風邪以外の典型的な症状として下痢があります。「断続的な下痢でぐったりしていて、食事もとらない」という症状で緊急受診を要求されることがあります。しかし、下痢以外に症状がなければ、時間をあけても問題ないことがほとんど。実際、その後の受診で状況を確認すると、「食事をとらない」の正体は、「食欲がないから、あげるのを控えていた」というオチがついたりします。

 きちんと時間調整を受け入れて予約をとっても車で渋滞に巻き込まれると、予約に間に合わないかもしれません。そういうときも、「すみません、遅れます」ではなく、「いま○○のあたりで△△分遅れそうです」と連絡いただければ、待機するスタッフの確保ややりくりもスムーズで、その予約が受け付け終了時間間際だったりするとなおさらです。

 ヒトでもそうでしょう。大した症状でないのに救急車を呼ぶため、救急医療がパンク。救急医療の維持が問題になっています。緊急受診を希望するときは、動物病院に連絡した上で獣医師の判断を仰ぐのが無難でしょう。

(カーター動物病院・片岡重明院長)

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