片岡鶴太郎さんは13年間、一日も休まず継続 「毎日のヨガで心地よく生きる」方法
基本の反復。限界を知る
──これまでどのようにしてヨガを体得していったのですか。
最初の1、2カ月は「このやり方でいいのかな」と不安でした。でも、半年経つと、瞑想にすっと入っていけるようになりました。瞑想の心地よさやメカニズムを知り、より瞑想を大切にするようになりました。私は体がかなり硬かったのですが、1年ほどで開脚やほとんどのアーサナができるようになりました。以後は、それらをより深めているという状況です。
──ヨガは毎日何時間くらい、どのように実践されていますか。
だいたい23時から5時くらいまで6時間やります。世間が寝ている静寂な時間にやりたいから。場所は選びません。アーサナの前には、まず手のマッサージをします。指や手には体のツボの反射区が集まっているので。その後、頭から足の先までマッサージを1時間かけて行います。血流がとても大切です。自分で考えたルーティンです。
呼吸法は片鼻呼吸法、バストリカ、ナウリなどいろいろやります。アーサナは基本的なポーズをやっています。反復することが大切です。カラスのポーズが好きで必ずやります。弓、コブラなどのアーサナをやるころには2時間ほど経っています。
最初のころには、(座禅のような)アーサナをやりすぎて膝の半月板を損傷しました。おかげで自分の体の限界に気づくことができました。度を超えると自分の体への暴力となるので、体との対話が大事です。それらが分かるまでに1年ほどかかりました。