片岡鶴太郎さんは13年間、一日も休まず継続 「毎日のヨガで心地よく生きる」方法

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世間の声に左右されない

 ──以前、気持ちいいから行者は何時間も瞑想をやれると話されていて腑に落ちる気がしました。瞑想の気持ちよさとはどのような感覚ですか。

 瞑想に入るとすぐに脳からドーパミンが出るというか、肉体の感覚がなくなって浮遊感を感じます。自然や宇宙と一体化する感覚です。多幸感を感じて、ゆるぎのない幸せに包まれます。不安やイライラ、怒り、妬みなど負の感情が全くなくなって、ポジティブな思考しか降りてこなくなる。ヨガの奥義は宇宙(自然界)とつながること。そもそも私たちも生命体として自然の一部ですから自然なことです。

 ──13年間、瞑想を続けて起きた変化は。

 瞑想で満たされるので、ほかには何もいらないと自然と感じるようになりました。不要なものがそぎ落とされましたね。食べるのは朝食1食だけで十分。野菜やフルーツや豆が中心で、酒は飲みません。料理は自分で作ります。

 誤解されやすいけど、僕は禁欲的なわけではなく快楽主義者なんです。楽しいことをやっているだけ。だけどそれが結果として「鶴太郎はかなりの変人だ」と見られるようになっていったようですね。

 ──仏教では修行のために出家もしますが、鶴太郎さんは山にこもってヨガだけをしていたいとは思いませんか。

 ヨガには禁止事項があるものの、お酒を飲んでいる人もいて、懐が深いんです。私は今も役者をしていますが、ヨガの精神を持って仕事をしていると世間の声に左右されることもありません。

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