地震から7カ月以上。遅々として復興が進まない能登半島の現状でわかった政府の“棄民政策”
元日に起きた能登半島地震から7カ月以上。発信される写真は、いまだがれきのままの街並み。こんなに時間が経っているのに、これほど復興の遅れている例がかつてあっただろうか。
写真誌FLASHの記事によれば、長く続く被災生活に、ついにエコノミー症候群による死者が出たという。
40代の男性は語る。
「珠洲市では在宅の方はいまだに水道も通っていないお宅が大半です。中には電気すら通っていないお宅もあります。私の自宅も両方通っておらず、家で過ごすのが危険
なほど暑い日や、炊き出しのボランティアをするときは避難所に泊まる日もあります。避難所に設置された段ボールで仕切られた空間に、段ボールで作られた即席ベッドがありますが、枕の感覚は全くなく、畳で寝た方が柔らかいレベルです。たった数日でも、つらくて涙が出そうになります」
しかも避難所では1日1食しか弁当が出ない。80代のおばあちゃんが、それを2食に分けて食べている。
何十万人という被災者がいるわけではない。何千人単位の人々を、なぜこんなに長い間救うことができないのか。
これは日本政府の棄民ではないのか。