著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

地震から7カ月以上。遅々として復興が進まない能登半島の現状でわかった政府の“棄民政策”

公開日: 更新日:

屋根が壊れ、覆っているブルーシートが劣化し始め、雨漏りがする

 そもそも発生当時から「一人でも多くの命を救う」という気概が感じられなかった。災害があれば誰よりも早く駆け付けるれいわ新選組代表の山本太郎氏を批判し、「ボランティアに行くな」というキャンペーン。与党2党と野党4党の党首が被災地に行かない協定を結び、その写真は被災地から遠く離れた東京で全員防災服を着ているという訳のわからぬものだった。そのおかげでボランティアの行動は確実に遅れた。現在も山本太郎氏は現地入りし、SNSや国会でその窮状と支援を訴えている。

 屋根が壊れ、覆っているブルーシートが劣化し始め、雨漏りがする。濡れた屋内ではカビが発生する。劣悪な環境だ。支援された金額では業者が雇えない。仕方なくNPO法人がやっているが、なぜ国がやらないのか。

 仮設住宅も4畳半しか空いていなければ家族全員入れない。仕方なくおばあちゃんだけ申請するが、その後広い所が空いても移れない。申請は1回しか許されないからだ。

 山本氏はこういう点を改善してくれと訴えている。

 これはやはり棄民政策である。これからは災害だろうが貧困だろうが、政府はもう国民を助けないのだ。

 この夏休み、ひとり親家庭の子の34%が貧困で1日2食以下だという。

 我々は完全に棄てられる前に、この政府を棄てなければならない。

ラサール石井/タレント)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  2. 2

    シニア初心者向け「日帰り登山&温泉」コース5選 「温泉百名山」の著者が楽しみ方を伝授

  3. 3

    斎藤元彦氏猛追の兵庫県知事選はデマと憶測が飛び交う異常な選挙戦…「パワハラは捏造」の陰謀論が急拡散

  4. 4

    兵庫県知事選「頑張れ、斎藤元彦!」続出の異常事態…まさかの再選なら県政はカオス確実

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    別の百条委メンバーも兵庫県知事選中に「脅迫された」…自宅前に県外ナンバーの車、不審人物が何度も行き来、クレーム電話ひっきりなし

  3. 8

    悠仁さまの処遇めぐり保護者間で高まる懸念…筑付高は東大推薦入試で公平性を担保できるのか

  4. 9

    異様な兵庫県知事選の実態…斎藤元彦氏の疑惑「パワハラは捏造」の臆測が急拡散

  5. 10

    「資格確認書」利用で窓口負担増の“ペナルティー”を政府検討 露骨な格差に識者も怒り露わに会員限定記事

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動