セブン銀行 松橋正明社長(1)高専出身の異色社長が描くATMの未来像
1年目(02年3月期)にセブン-イレブンの店舗を中心に設置したATMは3657台。以降、順調に伸ばし、現在は全国で2万7000台を超えるまでになった。キャッシュレス化の流れの中で都市銀行がATMを大幅に減らすのとは逆行する動きだ。
「現金を扱う業務が基幹であるのは今後も変わらないものの、その一方で新機軸も積極的に打ち出していきます」
最初に登場したATMから数えて、最新型は第4世代になる。高精度カメラによる顔認証、本人確認書類やQRコードの読み取りのほか、さまざまな機能を搭載している。すでに設置は1万5000台を超え、来年度中に全台を最新型に替える予定だ。この第4世代ATMを使った新サービスの開始も発表している。
「プラスコネクトと名づけた各種サービスです。その第1弾として、9月26日からATM窓口とATMお知らせを開始しました」
“ATM窓口”ではセブン銀行、群馬銀行、東日本銀行の顧客向けに口座開設、住所変更、登録情報の変更などができるようになった。いわば、これまで銀行窓口で行うしかなかった手続きをコンビニで済ませられるのだ。また、“ATMお知らせ”では、届け出情報の変更有無などが確認できるようになった。