ブレイキングダウン元代表ダマシの手口…CEOの肩書使ったウソの投資話で120人から80億円詐取
板垣容疑者は青森県出身で大東文化大時代にボクシングのプロライセンスを取得。卒業後、格闘家が主宰するジムに入門するも長続きせず、バイトとパチンコに明け暮れる日々だった。その後、アダルトグッズ、ミドリムシ原料の健康食品のネット販売に携わり、14年にレディオブックを設立。中古スマホの買い取り販売事業に参入し、全国に店舗を展開。20年には、フェラーリのレーシングチームとパートナーシップ契約を結んだ。
当初、フェラーリ側から持ちかけられたのは、単なるスポンサー契約だった。
パートナーシップ契約にこぎつけた経緯について、板垣容疑者はSNSで<オリンパス以来の13年ぶりのパートナーシップ契約を結ぶことで、日本でのF1人気を再燃させたい>と直談判し、認められたと明かしている。
■お金を持っている人から頂いた方がいい
翌21年、板垣容疑者は創業者の一人としてブレイキングダウンを立ち上げたが、その頃から「フェラーリとのパートナーシップ」と、「ブレイキングダウンCEO」の肩書をフル活用し、次から次へと出資者をだましていた。