高速サーブに屈し錦織全仏4強ならず 全米に続き“弱点”露呈

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 現地メディアのテニス担当者がいう。

「体格で劣るケイは、高速サーブでエースを決められるか、かろうじてリターンして得意のラリー戦に持ち込んでもパワフルなショットで徐々に押し込まれていく。クレーの今大会も強烈なサーブがない選手だとストレート勝ちできるが、ツォンガには序盤、高速サーブであっさり崩された。敗因はケイがいうような強風だけではない」

 それにしても、この敗戦を誰より悔しがり、そして落胆したのは錦織のコーチ、マイケル・チャンではなかったか。身長175センチのチャンは、錦織が生まれた1989年の全仏に優勝している。4回戦では世界ランク1位のレンドルをセットカウント0-2から大逆転。足がけいれんしても試合を続け、アンダーサーブという“奇襲”もみせて勝ったこの試合は、ローランギャロスの観衆を歓喜の渦に巻き込み、今でも伝説となっている。決勝戦もグランドスラム優勝3回のエドバーグ(スウェーデン)をフルセットの末に破った。成長著しい錦織には「同じ舞台で優勝を」と願っていたに違いない。弟子にはまだ、4大大会制覇の実力はないということなのか……。

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