最悪なら全英欠場も…錦織にのしかかる過酷な「試合ノルマ」
男子テニスの錦織圭(25)が、20日のゲリー・ウェバー・オープン(独・ハレ)準決勝で左足ふくらはぎ痛を理由に棄権した。マネジメント会社が22日、トレーナーが「ふくらはぎの筋膜炎」と診断したことを明らかにした。詳しい検査を行った上で、29日英国で開幕するウィンブルドン選手権の出場について判断するという。
ゲリー・ウェバー・オープン準決勝では、試合序盤から全く足が動かず、棒立ちで相手にリターンを許す姿からは患部が相当痛かったことが想像できる。本人は試合後の会見で「朝起きて凄く痛みがあった。でも、大きなケガではないと思う」とは言ったものの、今大会は初戦からビッグサーバーに苦戦するシーンが目立っていた。左足が悲鳴を上げたとなれば、現地時間29日から始まるウィンブルドン(全英オープン)では好成績は望めない。
芝のコートで行われるウィンブルドンは、球足が速くバウンドが弾まないため、錦織のような精度の高いストロークでで勝負するタイプが持ち味を発揮するには、どうしても下半身への負担が増すことになる。
実際、錦織の芝コートの通算成績は23勝18敗。勝率は.561。クレー(.697)、ハード(.672)に比べても極端に悪い。いくら4大大会とはいえ、ウィンブルドンで無理をすれば、故障が悪化するだけでなく、患部の重症化でシーズンを棒に振る恐れも出てくるのだ。米在住のスポーツライターがこう話す。